私の実家は鈴鹿市にあった。ホンダの工場と鈴鹿サーキットが中学生のころに出来た。バイク好きな若者がたくさん居た。
中古のバイクを手に入れて、走るのに必要のないものを外して、モトクロッサー風にして、山道や川原を走る人たちがたくさん居た。鈴鹿川の堤防と河川敷とを使った獣道風のモトクロスコースが自然に出来上がっていた。普通のバイクを使っているので、クッションストロークが短く、乗り手には過酷であったが、それなりに楽しかった。長いジャンプをこなすと胸がすっとした。転倒は日常茶飯事であったが、一度は前輪が穴にすっぽりはまり、私は地面に顔面制動に近い形で突っ込み、そのときにハンドルに両方のすねをぶつけたらしく、一時間くらい立ち上がることも出来ないほどの痛みを覚えたこともある。それでも野道を走る喜びは忘れられなかった。
最近のコメント