2010年6月10日 (木)
逗子から大垣まで原付を引き取りに
 「体にきついから運送屋に頼んだら」と妻が言う。「楽しみに行くんだから」と私は応える。
今日は6月6日、岐阜県の大垣までバイクを取りに行く。小田原から新幹線で名古屋まで行き、東海道線で大垣まで行く。大垣からは樽見鉄道という線に乗り換えて、一駅目、東大垣というのが目的地である。天気はまあまあよさそうである。4時半に起きて、軽い朝食を採る。5時に家を出て、逗子駅まで歩く。久しぶりに歩くと、暑くなった。ちょうど30分で駅に着く。人のいる窓口はまだ空いていないので、スイカを使って改札を通ると電車が入っている。これに乗り、大船で東海道線に乗り換えて、小田原に出る。乗り継ぎは快調で6時半過ぎには小田原に着いてしまった。えきねっとで予約してあったひかり501号の指定席券と名古屋までの乗車券を自動販売機で買う。ビューカードで買うと幾つかのボタンを押すだけで買えてしまう。隣の売店で、小田原名物「ういらう」を一つ買う。売主へのお土産だ。
 ひかり501号が到着し、車内に乗り込むと私の席は3列シートの窓側で、隣の二つの席には大きなカバンを足元に置いたおばさん達が座っていた。一人はなんとお化粧中だ。渋々通してくれた。列車の中では何もやることがなく、転寝をしていたら、もう名古屋の手前だった。名古屋駅での乗り換え時間は3分しかない。一目散に新幹線改札を通り越し、東海道線下り始発列車の出る6番線を目指す。間に合った。禁じられている携帯電話で、売主に到着時刻を連絡しようとしたが、電話に出ないのであきらめた。岐阜までの間は一駅しか停車しない特別快速電車で、約40分で大垣まで行ってしまう。大垣駅で降りると、改札の前は混み合っていた。樽見鉄道の駅もないし、券売機もないので、JRの駅員に聞くと、一番端の券売機に樽見鉄道というボタンがあるのでこれで買って、JRの改札を通って樽見鉄道のホームへ行って下さいとのこと。ホームの案内に樽見鉄道というのを見つけて、そのホームに下りていくと、東海道線の下り列車が入ってきた。おかしいなと思ってよく見ると、そのホームの名古屋よりの端に樽見鉄道線の看板がある。そのホームにはすでに1両のディーゼル車が停まっている。これに乗るとすぐに発車した。車掌の案内では、これはレールバスなのだそうだ。ワンマン運行である。座席の8割のお客を乗せて東海道線の隣を名古屋方面に向かってしばらく走る。線路が分かれかけたところが、最初の駅で私の目的地、東大垣である。ホームに下りて驚いた、何もない。よく見ると小さな駅舎がある。大垣の町のはずれでまあまあの駅だろうと思っていたのとは大違いだ。しばらく待っていると、軽のワンボックスワゴン車が来た。おばさんが乗っていて、遠方からバイクを取りに来た人かと聞くので、そうだと答えると、助手席に乗るようにという。5分も走ると売主の家に着いた。運転をしていただいたのは、売主のお母さんで肺気腫を患っていて、息が苦しいと言っていた。
 バイクは倉庫の中に置いてあった。埃だらけだが、エンジンは直ぐにかかった。ハンドルの上面が錆が点々と出ているのとリアのキャリアがかなり錆びているのがが見苦しい。しかし少し掃除をして手入れをすれば、まだまだ十分使えそうである。ひとまず安心した。新しいプレートを着けて、さあ出発だ。近くのガソリンスタンドで、ガソリンを満タンにし、タイヤの空気圧を調整した。
 大垣のバイパスを東に向けて走る。まだ午前10時前だ。これから400kmを走るのだと気合を入れる。かなり交通量は多いが車の流れは順調だ。日曜日なので大型トラックが少ないので走り易い。国道21号線に合流して、岐南町まで走り、ここで南下して尾張一宮へ向ける。
 一宮で小牧方面に向かって東へ走っていると、突然エンジンが吹けなくなった。ちょうどホンダの販売店の前だったので、場所を借りて、キャブレターの様子を調べることにした。最低の工具は持っていたが、幸いバイクの中に車載工具セットが載っていた。レッグシールドを外し、キャブレターにつながっているパイプやケーブルを全部外し、キャブレターを分解する。整備をしていた人が、キャブ用のクリーナーを使っていいよと言ってくれたので、遠慮なくこれを借りる。メインジェット、スロージェットとフロートバルブを点検し、清掃し、ガソリンのコックの動作を確認して、元通りに組み立ててエンジンをかけてみると、ちゃんと動いてくれた。礼を言って、また走り始めたが、前途多難だなと思う。
 東に走り、小牧城を見て、国道22号線を南下する。このあたりは、前の仕事で何度も通ったところだ、懐かしい。どこかで豊田方面に向かおうと思っていたが、流れがよいのと看板に豊橋と書かれているのに誘われて、そのまま南下して1号線に合流することにした。中央線の鶴舞駅できしめんを食べたいなと思いながらひたすら南下するともう東山公園のところまで来た。12時を回っているので、きしめんを食べに行こうとすると、看板に出ていた店は長い行列が出来ていた。仕方なく同じ道にある別の店に入った。「いづみ」という麺専門の店で、五目あんかけきしめんというのがお勧めというので、これを頼む。きしめんは舌触りがつるつるしておいしかった。
 満腹を抱えてまた走り出す。程なく1号線と合流した。当面の目標は岡崎だ。八丁味噌の倉庫が見えてくると、岡崎だ。昔は、鈴鹿に行くのに東名高速を岡崎インターで降りて、一号線を使っていた。岡崎の郊外の矢作に、コンビニの省エネ制御を仕事にしていたときに、調査に訪れたAM/PMの店が見えてきた。この事業も開発費の調達がうまくいかなくて廃業に追い込まれた。そんなつらい思い出が甦る。
 つづく。(1/3)