おもちゃ修理

ボランティアでおもちゃの修理をしている。おもちゃ病院という全国組織があって、市町村単位で活動している。その一つに参加させてもらっている。月一回の開催で、ドクター12名くらいが持ち込まれる壊れたおもちゃを修理している。修理費用は原則無料で、部品代は実費を持ち主に負担してもらっている。会場と消耗品と工具の一部は公的負担されている。

おもちゃの種類を問わないのでいろいろなおもちゃが持ち込まれるが、現時点で入り版多いと思われるのは、アンパンマン関係とプラレール関係である。小さなモーターとギアを組み合わせて、外観の異なるおもちゃの動きを実現しているものが多い。

ほとんどのおもちゃは電池を入れないと動かない。この電池が曲者で、故障の大半は電池がらみである。
・電池が消耗している。
・電池ボックスの端子が錆びている。
・電池ボックスからの電源線が切れている。

次に多いのは、スイッチに関するものである。おもちゃの電源電圧は、1.5Vから6V程度で非常に低く、電流も少ないので、電流を入れ切りするスイッチの接点も小さい。接点は使われないと少しずつ錆びていくが、次に電流を流すためには、その錆びを乗り越えなくてはならず、うまくいかないと電流が流れない。錆を乗り越えるためには、接触面を破壊する必要があり、そのためには電圧・電流ともある程度高い必要があるが、これがもともと低いので、錆び始めると元に戻れない。

スピーカーに関連するものも多い方である。スピーカーそのものや配線に起因するものは簡単に修理できるが、最近のおもちゃは、音源がICになっており、これがもし壊れると修理不能となる。幸いICが壊れることはめったにないので、どうにか直せるケースが多い。

おもちゃの修理で一番大切なことは、直せなくても元通りに組み立てられることである。このためには解体時に写真やメモを取って組み立て順を判るようにしておくことである。これがなかなか大変なことで、つい解体作業をどんどん進めてしまうことが多く、後から苦労することが多い。

このようにおもちゃの修理は、手間暇がかかる。もし、人件費を考えるのであれば、ばかげた行為である。しかし、直してもらいたい子供たちや親たちが喜ぶ顔を見るのはうれしいことである。また、ドクターたちも修理作業に難儀すればするほど、直ったときの喜びも大きいものである。他人の満足と自分の満足とをつないでくれるのが壊れてしまったおもちゃなのである。

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